なぜ増員しないの?
難病患者就職サポーターは、大都市圏何か所、当初は限られた拠点への設置からスタートしました。その後、支援ニーズの増加に伴い全国の主要ハローワークへ拡大され、現在は各都道府県に配置される体制となっています。
東京都・北海道・大阪・神奈川県は2名体制ですが、その他の道府県は1名体制となっています。最後に難病患者就職サポーターが増員された都道府県が神奈川県でした。
2年ほど、予約が超過し、予約者が2か月ほど待たれてる状態になり、厚生労働省に上申、数年にわたり状況説明を繰り返した結果、ようやく1名の増員が実現しました。
どのように配置をするかについては、拠点になるハローワークへの設置、そして患者の方々が通いやすいエリア、採用したい職種は●●、など、具体的に配置の準備がすすめられ、県下に2名のサポーターが設置されました。
増員しにくい理由の1つに、サポーターの支援の成果が、属人的な要素を含む場合、増員したはいいが、人がかわると結果がかわってしまう。相談が増えない、あるいは減っていくような場合、後から簡単に減らすことができない。
ちゃんと相談の意義や価値が伝わっていない場合、相談が減る可能性もあるため、
増員には慎重になります。
ハローワークの勤務や雇用の特徴であるのか、引継ぎ時間があまりないため、1人体制の窓口の場合、ノウハウうやスキルは継承されがたいため、そこで引き継ぐことが困難な状況となり、結果として、後任の方は、また最初の段階のような状態から、経験を積んでいくような状況ろなり、増員したはいいですが、それが相談が増える直接的な要因というよりは、就労支援の結果が出ていることが地域の信頼となり、口コミ、あるいはネットワークのなかで、相談者が繋がり(紹介により)、増えていきました。
サービス内容が個人に頼り、そのサービスよっては、相談者が増えないばかりか減っていくような事態になるとき、「やはり、安易に増やすのはやめておこう」となり、残念ながら、神奈川の増員以降は、その後の数年、今の今まで1人も増えていません。
①属人化・引継ぎの課題(ノウハウ・スキルの継承・体制・引継ぎの仕方の課題 属人化からの脱却)
②体系的な支援スキル・ノウハウを学び、知る機会(研修):サポーターの為の支援情報の提供の仕組み、(全国サポーター支援事例の全国サポーターが共有できるPORTALサイト・成功事例や困難事例・実践力があるスーパーバイザーに相談ができる体制(東京しごと財団などは、ジョブコーチにスーパーバイズする担当窓口、スタッフが常駐、こうした前例を活用し、都道府県で1人体制のため、孤立しがちなサポーターを中央のシステムでバックアップするなど、底上げの仕方に前例は多数存在しています。(窓口があればいいフェーズから、確かなサポートができる支援者の育成への移行 専門性が問われています)
最近変わっていなければ、資格要件としては必須の国家資格は定められていませんが、社会福祉士、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、医療・福祉分野の実務経験者など、専門性と対人支援経験を有する人材が求められています。はじまった当初は、採用要件のハードルがあまりなかった為、無資格の方もサポーターもみえ、そのまま在職されている状況もみうけます。
1人の職員のスキルや対応力が、都道府県の窓口ともなるため、影響が大きい体制となっていえるかもしれません。(ノウハウを既に共有しながら支援に取り組む都道府県は、リスクを分散させているのかと思います。難病患者就職サポーターの相談体制は、全国的には、皆同じではありません。実は、相談体制や相談の対応の仕組み等も異なっています。 )
実際の採用にかかわった経験では、厚生労働省や労働局は医療系の職員、保健師などでの想定に意欲的だった印象があります。
昨今、医師ががん患者の両立支援を大学で学んでいます。(4年間学べるコースが医師を対象としてでています。)そういう段階にきています。
つまり、専門性がどんどん高まり、求められる、その基盤が、蓄積されています。(必要により徐々に自熟しはじめる)
やがて、治療と仕事の両立支援の専門家、より専門性の高い専門職の育成が始まっていくことと予期します。(きっと狭義の両立支援ではなく、広義の両立支援職)
体系的な支援ノウハウ、スキルアップ、就職率での評価ばかりでなく、その後の定着率や、支援の満足度など、部分的な数字による形式的な評価から、より、実際の生活の満足度なども加味した評価などに移行していくのではないでしょうか。
誰の為の評価であるのかを考えた場合、何を評価し、社会で共有し、改善すべきは改善する、そうした健全なサイクルへ移行。
現在の状況を知り、課題を分析、よりよいサービス提供ができる窓口としての役割が求められています。
#社会の情報をえる仕組みが変化
#支援窓口のスキルと社会の変化 求人の多様化とハローワークの求人とのギャップ